やまとの国

芥子粒の戯言

Evergrande社(恒大集団)ハードランディング!?

ロイター通信によると、中国のあらゆるレベルの政府が、Evergrande社(恒大集団)のハードランディングによる深刻な結果を回避しようとする行動をとっていることがすでに明らかになっており、Evergrande社の倒産が中国の金融システムに連鎖反応を引き起こす可能性を強く懸念しているという。
野村證券のチーフ・チャイナ・エコノミストであるLu Ting氏は、「Evergrande社(恒大集団)の巨大なバランスシートは、中国における真のドミノ効果をもたらすだろう」と述べています。 
  中国で公開されているデータによると、昨年のEvergrande社の負債総額は1兆9,500億人民元で、フィンランドの年間GDPを上回る規模でした。 この1兆9,500億元の負債のうち、有利子負債は8,000億元以上にのぼります。8月25日、Evergrandeは最新の決算を発表し、上半期の不動産事業と自動車事業の合計で80億元以上の損失を計上しました。

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中国の不動産市場に起こりうる二つの大変化 

中国の中央銀行は先日、意外にも銀行預金利率の引き下げを発表しました。これは中国経済が今も疲弊しており、中国経済の柱である不動産業に大きな変化が起きて、不動産市場の黄金時代は今、終焉に向かっていることを示していると考えられています。
中国不動産市場の情勢が最近になってまた注目を集めています。7月11日、武漢の不動産仲介業者がソーシャルメディアに動画を投稿し、「武漢の中古不動産市場で買い手が減少し、供給と供給のバランスが取れていない」と述べています。

詳しくは下記URLをご覧ください。

https://www.ntdtv.jp/2021/07/51216/

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 数年前まで書店を賑わした中国経済崩壊に関する書籍は、最近あまり見かけなくなって来ましたが、いよいよ中国の不動産価格が♯本格的に下落に転じたようです。
いよいよ中国不動産バブルは崩壊するのでしょうか。
 各都市の住宅価格の過去の最高値から2020年10月までの平均値下がり率は20都市で10%以上、9都市で15%以上の値下がりが見られ、最高の値下がり率は46.9%に達しています。
中古住宅市場も冷え込んできました。街中にある多くの不動産屋も閑散としてきました。店に張り出された広告を眺めていると店の中から店員が出てきて、話しかける光景もよく見られます。
国が不動産市場の規制と管理を開始して以来、中国の住宅価格は冷え込んできました。来年以降、中国は不動産産業の資金調達を制限します。
新しい方針の実施は、不動産会社にとって重要な資金調達チャネルも徐々に遮断されることを意味します。
デベロッパーは、資金調達が継続できるように、債務を減らすために値下げを続けるしか有りません。
不動産産業を支えてきた外部環境も、大きく変化してきました。
不動産価格の高騰により、若い世代にはすでに手の届かないところまで価格が高騰してしまった上に、来年以降退職者が増えて行き、需要と供給のバランスが大きく変化します。更に、米国との関係悪化も無視できません。来年以降、デカップリンがさらに進むでしょうから、経済の落ち込みが懸念されています。